東京の甥っこが一人でやってきた。
こないだまで浪人してたんだが、やっと大学生になって、明るい表情でやってきた。
この甥っ子はうちの弟くんと同じ年。誕生月も同じ。
母屋は寒いといって、ずっと私の家のほうにいた。
最近の若いダンシは身奇麗で、すきっとした顔をした子が多いんだが、この子も細面で色白。
女系家族のなかにいるせいか、気が優しくて物腰も柔らかい。
うちのむさくるしいダンシ達とは一味違っていて、不思議と存在が気にならない。
暖炉にあたりながら、話をしているうちに「眠くなった〜。」といって、ムートンの上で丸くなって眠り込んでしまった。
21歳になるんだけど、寝顔がまだあどけなく可愛い。
2時間ほど寝ている間に、私は大掃除の続きをして、床のワックスがけがだいたい終わった。
起きて、「あ〜、腹へった〜。今日の飯はなんだろう?」と言う。
きっとばばさまが腕を振るってご馳走つくっていることだろう。
「明日はおばちゃんとランチ食べにいこう」と誘うと、うれしそうにしていた。
むすこっちたちは年明けにしかかえってこないし、たまにはよそのむすこっちとメシも楽しいかも。