エッセイ
咲き初めの桜並木を通って、細い路地を入ったところにそのジャズバーはあって、その日はライブをやっていた。ピアノ、ベース、テナーサックス、ドラムスが気持よくなっていてそのうち、A列車で行こう、が流れはじめた。グレープフルーツをラムで割ったカクテ…
今年は、よく日記をつけた。2001年3月からはじめたWEB日記だが、こんなに多くを語ったのは久々かもしれない。1日2000文字ほど。よくもまぁ、語りに語っていると我ながら感心する。ただ、こんなに書いても、自分の生活を全て表現できているかと言えば、勿論そ…
11月に偶然に私の身近で「石榴」の話をされる方が二人いた。紹介された短歌の石榴の印象は、「ずっと前から感じていたけれども、言葉にするのをためらっていた」ことだっただけに、鮮烈であり、スリリングでもあった。その少し後に、「石榴の実の割れた瞬…