小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

 世紀の抜歯 (水平埋没智歯)

なーんておおげさなんざんしょ。笑。

復活しましたとも。痛み止めは5時間おきに飲んでますし、嚥下はかなりきついけど、昨日の術後に比べたら今日の痛みなんて、屁(失礼)でもございません。

で、今回のオペの一部始終をやはり詳細に記録しておこうと思う。

私の人生の中では、帝王切開に次ぐ重要なオペになったわけだから。

3時、じじに付き添われて市内の総合病院口腔外科へ。

ぜんぜん待つこともなく、診察室に呼ばれた。

今までちゃんと見る余裕もありませんでしたが、ドクタは、ちょっと小柄でしたがかっこいい方でしたわ。ほほほ。年は30代半ばといったところか。

レントゲン写真をまたまじまじと見つつ、やはり、今日は抜くべきだとおっしゃる。

私は「抜かない」という選択肢はないものと思ってやってきているわけで、ドクタが迷っていることに少々驚きました。まさか、抜く自信がないのかとふと心配になった。

でも「80歳を過ぎた人でもこの手術は受けておられるから大丈夫ですよ」とさらに自分に言い聞かせるようにおしゃる。

(いいからさ、さっさと抜いてよ)と思っていたんだが、やはり、ドクタも気持ちの整理があるんだろうと思い、「はい、もう覚悟してきてますから、お願いします。」と言ったところ、ドクタも気持ちが決ったようだった。

最初、オペについての説明があった。

「今回は普通の抜歯ではありません。一応外科手術ですから、血圧と血中酸素濃度はオペの間中、5分おきに計測します。最初、麻酔注射が痛く感じないための麻酔液を塗ります。これは苦いので飲まないように。麻酔がきいてきたら、歯の少し出ている部分を輪切りにして落します。その後に歯茎を切開して横になっている下の部分をえぐりだすことになります。顎をひっぱられる感じがあり、かなりの振動があります。オペは大体30分。その間、口を閉じることができません。苦しいですが、我慢してください。では、はじめます。顔は覆います。薬品が目に入ると失明するかもしれませんから。」と、詳細な説明があった。

(もうええって、それ以上説明はいらん!)と思ったけど、仕方ないので聞いていた。

麻酔が効いて、全く感覚がなくなったところで、ドクタが色々がちゃがちゃいわせているのが聞こえたが、どんな道具を使っているのかは全くわからなかった。

ただ、学校の木工室にある、電動のこぎりと同じ音がしたことは確か。ははぁ、今は輪切りだなぁと感じる余裕はあった。

次に、歯茎を切開します、と言った瞬間に血の味が口いっぱいに広がって、うえっとなった。
なんか生温かいし。

それからが、きつかった。

たぶんペンチみたいなもので、歯をえぐっていたみたいだが、「あれ、ここはちょっと厳しいな」とかドクタがつぶやくのが気になってどきどきしてきた。

何回か、顎を思いっきり引っ張られて、ドクタの息が荒くなって、最後にえいっと声がして、抜歯が終わった。

ちょっと休んで、あとは、縫合。

これにもちょっと時間がかかっていた。

オペ全体を振り返ってみて、痛いってことは一度もなく、気持ち悪いとか、すごい音が耳元で聞こえるのがたまらんとか、その程度だったので、思ったよりは楽だった。

ただ、家に帰ってから、麻酔が徐々に切れ始めると、どーーーーん、どーーーんという痛みが襲ってきた。

オペのあと痛み止めを飲んだのだが、それがまだ効いてなかったみたいだ。

しばらく経って、痛みが治まり、5時間ほどたつとまた痛みが襲ってくるという感じ。

夕食は柔らかいものならとってよいということだったが、なにか口に入れるってことがおそろしくて、緑茶を飲んだだけ。

夜は薬がきいていたのか、よく眠れた。

そして、今朝、やはり鈍い痛みで目が覚めた。

慌てて痛み止めを飲んで、トーストをさいの目に切って、バターをちょっとずつ塗って食べた。
そう少しずつ口に入れて、飲み込む。

今は夕方だが、あまりお腹もすいていないし、黒豆ヨーグルトを食べて過ごそうと思っている。

以上が、「世紀の抜歯」の顛末です。

来週抜糸に行って、全快は一ヵ月後だそうです。まぁ、二学期に間に合いそうでよかった。

そうそう、顔ですが、やはり右側がはれています。

もともと下膨れなんで、目立たないですけどね。あはは。