小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

イカナゴのくぎ煮に物思う。



はい、こんにちは。


この時期、関西のどこの食卓にも「イカナゴの釘煮」が一度は登場するだろう。


友人の一人は、この時期に20キロほどのイカナゴを炊いて一年分を冷凍保存するという。


うは、信じられない。


玄海育ちのあたしの実家には、魚は造りかさっと焼くか、あっさり煮付けて食べるもんだっていう不文律があるもんだから、関西に来て、魚をくたくたに煮るという行為に、密かに眉をひそめていたわけだ。


だからこの時期にスーパーにならぶイカナゴちゃんたちには悪いけど、軽くご挨拶してすっと通り過ぎていたのだった。



ところが、一昨日。ぼんやりと夕飯の買い物をしていたら、ちょっと太り気味になってきていたイカナゴちゃんとふっと目があってしまった。


1キロのいかなごちゃんたちが入ったパックを手に取ってみた。


うーむ、関西の魚っていう顔をしている。


これまでまったく無関心だったいかなごちゃんがこんなに気になるのも何かの縁に違いない。今週でいかなごちゃんのシーズンも終わりだ。


どれどれ、一度炊いてみてやろう。


□■□


一時間後、杉樽醤油、三温糖、みりん、酒、そしてばーちゃんの炊いた山椒の実で炊き込まれた「イカナゴのくぎ煮」は、最初にしては美味しく炊けたのだった。


イカナゴの味付けはどの家庭でも微妙に違っていて、炊き込み具合も様々だ。


今までいろんな方からイカナゴの釘煮をいただいたが、炊き方にも個性があって、性格の一端が偲ばれて楽しい。


さて、イカナゴを炊いたら、九州人ではなくなる気がしていたんだが、そこまでこだわることもなかろう。


レパートリーが増えたことを喜びとしなくては。


さて、明日は京都へ行って来る。


弟くんの家電と自転車の手配をしに。


どれだけ人が多いんだろうな。花見時期の京都。まぁ、よい。人と花を見に行こう。


来週は仕事を休みにして新学期の準備もしなくては。


さて、忙しくなるぞ〜。