月末の仕送りの時期になったので、久々に兄くんにメールをした。
バイトのことで悩んでいてそれから、連絡がなかったのだが、もう次のバイトを探してはじめているらしい。
「どうや、元気か?」
「うん、ぼちぼちやで。」
「そかそか。バイト始めたんやったら、仕送りはいつもどおりでええな?」
「うん、ええよ。あ、そういえば、K(弟)が金無くなった〜って泣きついて来た。あいつ、学校行事のことで忙しくて、今月バイト3回しかはいれんかったらしい。
こないだ原付売ったお金があるから、あの中から渡そうと思う。」
弟くんは大学の新入生歓迎会の実行委員かなんかを買って出て、あちこち動き回ってちっとも家にいないらしい。
兄くんは大学の本部通学になったので原付は不要になり、京都では置いておくだけでお金がかかるので処分したらしい。
15万ほどした原付が2万5000円にしかならなかったと彼は苦笑していたが、一応親に返すお金だから使い込んではならんと思って、さっそく通帳にいれたようだ。
「あはは、貧乏なにいちゃんに金の無心をするとはなぁ。そのお金、やつに渡しといて。どはっと渡したらあかんよ。すぐ全部使ってしまうから。」
「わはは、そやな、そういうやつかもしれんな。」
「そいじゃ、春休み、帰ってくるのを楽しみにしてるで。じいちゃん米寿やし。せめてあんた一人でも帰ってきてあげたら喜んでやで。」
「そうか、そうするわ。」
兄くんとの静かな会話が終わったと、弟くんから電話があった。息を切らして切迫した様子。
「かーさん、かーさん、ごめん!!今月バイトあんまりはいれんくて、ピンチ!ピンチ!」
「あはは、今その件についてにいちゃんと話しとったとこや。にいちゃんがお金渡してくれるから安心しとき。」
「ほんまーーーー!!ありがとっ!!!ほな、またなっ!」
自分の用件だけ言ってさっさと切りおった。
なんちゅうか。。。笑。