それにしても、長い夏だった。
あまりの暑さに、蝉も鳴りを潜めていて、この里も静かなもんだった。
畑仕事にでるのは、早朝1時間のみ。
今年はブルーベリーも、例年の半分ぐらいしかとれなかった。
昨日あたりから、少し、気温が下がってきたので、今日は、久々に畑にでて、大根とカブの種まきをした。
こういうことができるのが、心から幸せ。
今、何をしている時間が一番好きかと聞かれたら、野菜やお花のことを考えている時間、と答えるだろう。
都会で生活している時は、なにか強迫観念にかられて、何かをしなきゃ、何もできてない、などと満たされない日々を過ごすこともあったが、今は、大根やカブの種を植えただけで、満ち足りる。
小窓から、風がそよそよと入ってくる。
裏山の奥のほうから、鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。
涼しくなって、ほんとうによかった。