学校の仕事も一段落した。
こどもの日常を評価しないで良い生活とは、こんなにも気楽だったのかと痛感するこの数日。
「社会に出たらそんなことでは困るから。」と同僚は、手厳しくこどもを指導する。
しかし、こどもたちは私たちが思うほど、愚かではない。
学校もひとつの社会ではあるが、彼らが卒業後勤める職場とは違う。
その違いは、彼らが経験しながら認識していけば良いと思う。
私自身がそうである。
高校時代は、学校にあまり行きたくなかった。
右へ倣えで同じことをすることが苦痛だった。
決りも守るほうではなかった。
でも、社会に出たらそれなりに振舞うことは出来た。
自分の生活のためなら少々のことは我慢できる。
というより、我慢せざるを得ない。
こどもたちも、18才という若さで荒海に放り出される。
その後、何十年もその海で船をこぎ続けなければならない。
波はいつも穏やかだとは限らない。
転覆することだってあるかもしれない。
だから10代であるときぐらい、わがままであったり、怠け者であったりしても許してやれるような心の広さを持っていたいと思うのだが。
そういう人間はなかなか受け入れられないのが学校という社会であるらしい。
「やっぱりあまり向いてない仕事だな。」と苦笑いしながらも、ささやかに抵抗をする。
あと三日。。。
こんなにも冬休みが待ち遠しいって、学生時代にはなかったことだ。
22日からの休暇、京都にいこうか、それとも。。。
予定を立ててしまうとつまらないので、気の向くままに過ごすことにしよう。