はい、こんにちは。
耕耘機の動かし方を知らなかった小春せんせです。
でもその前に、知らないことはたくさんありました。
まず、夫となる人の生まれ育ったところが、38戸の寒村で
あるってこと、全く知りませんでした。
鉄道の単線っていうのに乗ったことがありませんでした。
最終バスが午後6時で、昼間は1時間に1本もバスがないってことも
しりませんでした。
車に乗れないと、どこにも行けないってことも知りませんでした。
総合病院がないのも、図書館がないのも、レンタルビデオ屋さんが
町内にないのも、文具やさんがないのも、ケーキやさんがないのも
知りませんでした。
・・友達が遊びに来てくれると、家の場所を教えるのに困ります。
目印がないのです。
「だからね、県道にはいってまっすぐ進むの。そしたら、
公民館が見えてくるから、あ、小屋だけどね、
そこを右折してね、そしたら、鶏舎が見えるから
それを左折ね、そうすると、牛舎が見えるからそこを右に曲がって・・」
「え、鶏舎?牛舎?そんなん、わからへん。ほんまに鶏とか牛とか
おるん?」
「わからんかったら、車の窓あけてみ。鶏糞と牛糞の臭いするから
すぐわかるで~。」
「え、そんなん、かいだことないわぁ~。」
なるほどね、そりゃ、鶏糞と牛糞のにおいの区別は、なかなか
むずかしいぞ~。
自慢じゃないけどね。朝、トースト焼いて、アールグレイティ
飲んでるときにね、南の窓からは牛くんの、西の窓からは
鶏くんたちのフンのにおいが漂ってくるわけよ。
それがミックスされて、それはそれは摩訶不思議な香となって
鼻腔にはいってくるの。
最初はね、朝のティーの時は窓全部しめてたんだけど
最近、鼻が慣れてきたんだろうか??
あんまり気にならなくなってきた。
牛鶏ミックスよりもね、うちのベージュの壁に100匹
以上はくっついてるカメムシのにおいの方が強烈でね。。
ところで、あたしね、耕耘機は動かせなかったけど、
田植機は、なんとか動かせたよ。蛇行してたけどね。
全く、近頃じゃ、ヒルみてもカエルみてもヘビみてもなんとも
思わなくなってしまった~。
きゃ~、こわ~いとかいっても夫もだれも相手にしてくれないんだもん。
あの頃の「愛」はどこへいったんだろうね。はぁ~~~。