小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

息子っちから誕生日のプレゼント

誕生日に遅れること1週間、東京の息子っちからプレゼントが届きました。

遅れてもうれしい。

母の日には、息子っちの彼女さんからスィーツも届いてて、それもとってもうれしかった。

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ジャスミンの花ごとはいっていて、お湯を注ぐと、お花が開きましたよ。そして香りがそこいらじゅうに立ち込めたわけです。

 

5月末の庭の花たち

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門司の母によれば、卯の花、だそうです。

 

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アリストロメリア

 

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ジキタリス

 

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ぎぼ(義母)の育てた樹木、花は、どれも名前を聞いてなかったので、ひとつづつ調べているところ。

何か思いがあってその場所に、その木を、その花を植えたんだと思う。

 

出逢い

2007年10月に書いた物です。長年のブログ整理中に見つけました。

俵さんの選んだ短歌の中から、さらに、心に残った短歌を、少しだけ考察してみました。

 


「きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり」 永井和宏


出逢いというものは本当に不思議なもので、ほんの少しタイミングがずれていたら、一生、顔も知らずにいたかもしれない人もいる。


「この人に逢えて本当によかった。」と思う反面、「この人と出逢わなければこんなに苦しむこともなかった。」と考えることもある。


作者は、そんな出逢いをして、「どうしてしまったんだろう」と自分に問いかけ、ふと、海を見に行った。


海をみて、「きみに出逢う」前の自分を思い出してみはするけれど、元の自分には戻れない自分も十分わかってるのだろう。


たぶん、きみに対する思いの深さを再確認しながら、帰りのバスに揺られるだろうということも。


この歌からはなにかをせずにはいられなかったもどかしさ、愛することに少々疲れた若いこころがよく現われている。


若い頃の自分と重ねて、共感を覚えた歌である。




一方、美貌の歌人 柳原白蓮

叔母は大正天皇の母という華族の名門に生まれ、九州の炭鉱王と結婚、、豪華な暮しぶりで「筑紫の女王」とうたわれたが、
社会運動家宮崎龍介との恋愛で出奔し、添い遂げたという情熱の人。


      「幾億の命の末に生まれたる二つの命そと並びけり」




地球に生命が誕生して39億年。

命が連綿と続き、やっと人として形をなす。

そんな中での出逢いは奇跡に等しい。


白蓮にも「海を見に行きたい」日はあっただろうが、ここでこうしてあなたに出逢えた、そのことを純粋に喜びたいという肯定的な考え方を天晴れに思う。


「出逢い」によって苦しむこともあったりするけれど、それでも、「出逢い」たいと思うのは、奇跡を見たいからなのかもしれない。


「奇跡の出逢い」の先には、なにがあるのだろう。。。


白蓮なら「それは、自分が作るもの」と言うのだろうか。


幾億の命の末にそと並んだふたつの命か。。


今月は神無月ではあるけど、これは神の領域なのかも。笑。

文明がひとつ滅びる物語

2007年に書いた文章です。ここ20数年のブログを整理していて見つけました。
俵さんの本(下記)に紹介された短歌の中から、心に残ったものを選んで、少し書いてみました。


あなたと読む恋の歌百首 (文春文庫)

あなたと読む恋の歌百首 (文春文庫)

  • 作者:俵 万智
  • 発売日: 2005/12/06
  • メディア: 文庫




「文明がひとつ滅びる物語しつつ おまえの翅脱がせゆく」 谷岡亜紀

      
オフに現代短歌を読むのが好きです。

      
この歌は、作者の谷岡亜紀が同年代でもあり、共感できる歌なので、載せました。      
谷岡亜紀は歌集「臨界」で、飽和状態の都市に棲むアウトサイダー(テロリスト、殺人犯、娼婦など)の心の渇きを表現した異色の歌人です。

      
いくつかの短歌をみてみましたが、無頼の精神に溢れ、スリリングです。
      
そんな中で、こんな恋の歌がありました。
      
これは作者の願望に他ならないのでしょうね。
      
こんな風に自分の翅を脱がせて欲しいという。
      
男性の側にすれば、こんな余裕はないよ~、というところでしょうけど。笑
      
しかし、この歌には甘い懐かしい香りがします。
      
夜寝るときに、母が語ってくれた昔物語。
      
新しい話を聴くときにはどきどきし、
      
何度も聴いたことのある話でも、「次は?次は?」と聴いていた。
      
そのうちに深い眠りに入っていくのですが。  

    
situationは違いますが(笑)、甘美な時間という意味では似通った感覚があります。
      
小川未明作の「赤い蝋燭と人魚」という本があります。
      
「北の海に住む女の人魚が人間世界に憧れて、自分の子供だけは人間世界で幸福に育ってほしいと子供を浜の神社の下に産み落とした。ろうそく屋の老婦人がそ の娘を拾って育てるが、金に目がくらんで香具師(やし)に売り渡すと、嵐が起こって娘を乗せた船は沈み、浜辺の神社は鬼門と呼ばれるようになりふもとの町 も滅びてしまう。」というのがあらすじです。

      
人間世界のエゴイズムをえぐった作品です。
      
この物語を女性に読ませつつ翅を脱がせた人がいると聞きました。笑。
      
なにかが滅びる話は、こういうsituatinには合うのでしょうか?
      
今日は、こんな非日常の世界にいました。
      
ちょっと芸風が違いますか?笑