小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

 滋賀、京都オフ 1


息つく暇もない日々から逃れるように私は滋賀は安土へ向かった。

篠山からJRで乗り換え二つ、二時間でいける便利さだった。

小さな駅にひっそり佇むwarabiちゃんを見つけた。

彼女は小さくて、スリムで、お洒落で、思ったとおりのかわいい女性だった。

初対面なのに妙に落ち着けるのは、7年前に偶然ネットでであって、彼女の毎日をみているうちに、いつしか家族的な感情を持つようになっていたからだろうか。

それにしても噂どおり、私と彼女はなんとなく似ている。笑。

会ったらどう言おう、なんて電車の中でいろいろ考えていたのに、会ってしまったら、そんな言葉なんてすっとんでいった。

くっつきあってはしゃぎまくっていると、カミュさんがお迎えにきてくれた。

良かった、ちゃんと目を覚ましてくれていた。笑

カミュさんのお店はもっと田園に囲まれた印象があったのだが、わりと賑やかな通りに面していた。

今まで想像でしかなかったカミュさんの日記の背景が、きちんと掴めた。

これがツバメの巣。これがお手製のプレート。そうか、ねむはーの庭はこんな風だったのか。

お店にはいると、Tori。ちゃんとスタッフの方々がにこやかに出迎えてくれた。

スタッフの方々とはメールのやりとりもあって、さらに親近感がわく。

もっとゆっくりお話したかったが、予定もあったので、紅葉を見に行く。

今思うに、滋賀で紅葉見物をしていて、本当に良かった。

京都ではあまりの人の多さにゆっくり鑑賞することもできなかったから。

カミュさんお勧めの「教林坊」は関西の穴場中の穴場だ。

推古天皇の時代に聖徳太子によって創建されたとのこと。

一時は廃寺の危機にも晒されたらしいが、カミュさんのお父上の尽力によって再建され、まことに見事な里坊として復活していた。

狭い石畳の山道を上っていくと、そこに広がる侘びさびの世界が開け、現世から隔絶されたかのような感があった。

水琴窟にあった二本の竹筒に耳を当てると、不思議に響く不協和音が古代からのメッセージのようであった。


去りがたい気持ちを抑えて、次の寺「永源寺」に向かった。