朝の散歩で、少し遠回りしたら、突然、菜の花畑が目の前に広がった。
携帯を取り出して、さっそく撮影。
すると、どこからか女の子の声がした。
振り返ってみると、近くの姉妹とおばあさん。
自転車の練習かな?と思って声をかけた。
「今日はね〜、お墓参りなんですよ。」とおばあさん。
やっと補助輪をはずしたぐらいの妹娘さんが、おねえちゃんにおいてかれまいと、力いっぱい漕いでいる。
「頑張って練習してね〜。」と手を振る。
だんだん姉妹は遠く小さくなっていった。
いつもの下り坂、「菜の花ばたけ〜に〜」と歌い始めた。
母の実家はとんでもない田舎だったが、時々連れて行ってもらうのが楽しみだった。
菜の花畑で3姉妹で転がりながら遊んだあの日をふっと思い出した。
◆「朧月夜」in koharoom◆
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◆ 朧月夜 ◆
菜の花畠に 入日薄れ、
見わたす山の端 霞ふかし。
春風そよふく 空を見れば、
夕月かかりて におい淡し。
里わの火影も、森の色も、
田中の小路を たどる人も、
蛙のなくねも かねの音も、
さながら霞める 朧月夜。
高野辰之作詞・岡野貞一作曲