夏、2年半ぶりに、九州の実家に帰省した。
父の墓参りに柳川へ。我が家は柳川の出である。
墓の近くに窯元があることを知った。
「薫窯」
そこには、猫が2匹いて、我が叔父が描いたその猫さんの絵を届けにいくのも柳川行きの目的であった。
柳川の夏はじわっと暑い。
町を巡らす堀のせいであろうか。
昼下がりに薫窯を訪ねると、出てきて、出てきた、けだるそうな猫さんが。
窯元の女主人の方がでてこられて、丁寧にご挨拶をしてくださった。
■ ■ ■
父が亡くなった時、母は骨壷を手離したがらなかったが、時の流れというのは、ありがたいものだ。
母は諦めがついたように、やっと父の骨をお墓にいれた。
母は墓所をきれいにして、入りたい人はだれでもはいってよいというお墓をつくった。
墓の名は「ふるさと」
「おとうさんが一人でさびしがらないようにね」と母は言う。
亡くなっても愛される父はしあわせものだな。
■ 薫窯 ■
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■ ねこさん ■
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■ 薫窯さんの工房 ■
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