小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

気品について。



はい、こんにちは。


今日は、気品について考えた。こちらで話題になってるのね。


猛者もさした我が家では縁遠い話なんだけど。


あたしが人に気品を感じる時って、やはり、物を食べている、いや、召し上がっているときの動作かしらね。


あたしたちの年代の人てのは、食事の時の「お行儀」、割とうるさく言われた年代ではないかしらん?


「背筋を伸ばしてよく噛むこと。三角食べすること。犬食いしないこと。無駄なおしゃべりはしないこと。残さないこと。」かなり厳しく躾けられた記憶があるわね。


特にうちの親父さんは、竹製のものさしを脇においていて、まぁ、それで叩かれるということはなかったけど、かなりの威圧感があったわね。


あたしは親父さんが正面にいると緊張して、食事が喉に通らないこともあったような。


まぁ、我が実家は極端だと思うし、親父さんも年をとってくるとうるさくいわなくなったから、晩年は和気藹々とした食卓だったんだが。


気品ということから親父さんの食事の仕方を思い出した。


酒の肴は少量ずつ数点小鉢に。


お酒が終わったころに程よく温まったみそ汁と白メシとぬか漬け。


このみそ汁があまり熱くても、ぬるくても、機嫌がよろしくなかったなぁ。


白メシの堅さ加減でも顔つきが変わっていたなぁ。味噌が変わってもおかしな顔をしてたと母が言っていた。


そういうところ、実に神経質であった。


そしてその食べ方。


箸を持ってから器まで運ぶその動作がスローモーションで綺麗なカーブを描くのだな。


食べ物が口に入ってから咀嚼が終わるまでがまた長い!


ゆっくりゆっくりかみ締める。そんな風だから食事は1時間半ぐらいかかっていて、母はその間ずっと食事の温度とかを気にしていたわけ。


ま、実際こんなダンナだったら、たまらんのだけど、親父さんの食べ方の美しさだけはかなり印象に残っていて、やはりむすこっちたちにもそれを要求してしまうのね。


これを気品というのかどうなのかはわからないけど、食べ方、というのは、あたしの中ではかなり大事な要素なのだ。


いや、自分が上品に食べているかっていえばそうでもないから、大したこたぁないんだけどね。むすこっちたち、平気でげっぷするしね。爆。


◇◇◇


気品ね。。これは努力だけではどうしようもないものがあるかも。


知らず知らずにうちににじみ出てくるものだし。


育ちとかも関係あるのかもね。