小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

「遠足」に行って来た。



はい、こんにちは。


今日は、学校の生徒と「遠足」に行った。遠足なんて10数年ぶり。


学校のバスの中で、あたしの傍にちょこんと座る女の子。


言葉を話せないから、歌を歌ってきかせる。


むすこっちたちの小さい頃を思い出し、知っている曲を何曲も何曲も歌う。


そのうちに彼女は体を動かして反応し始めた。


目的地までもう少しというところで、彼女は疲れたのか、あたしの膝枕で眠り始めた。


髪を撫でてよしよししていると気持ちよさそうに目を瞑る。


◆◆◆


プラネタリウムでじっと星の妖精の動きに目を凝らすこどもたち。


自閉というやっかいな病を持って生まれた彼らだが、美しいもの、神秘的なものに、敏感に反応する。


彼らの独特の体内時計に付き合うのには骨が折れるが、とことん感じさせてあげたいとも思うので、こちらも無心に時を過ごす。


いろんな事情から家に帰ることができずに施設に預けられ、そこから通学する彼女。


きっと、父や母や兄弟姉妹との楽しい生活の記憶はあるはず。


時々目にいっぱい涙をためて号泣するのはそんな生活を思い出しているのかも。


◆◆◆


我が家のリビングにあたしと彼女が公園で遊んでいる写真を飾った。


むすこっちたちに彼女を見て欲しくて。


弟くんが言う。


「かーさん、滑り台とかしてんのや。」


「そやで。結構おもしろいで。」


「いいな、かーさん、仕事やり甲斐あるやろ。」


「そやな。」


なんというか、仕事というより、ふたりのむすこっちたちにしてあげられなかったきめ細かい子育てを、今、やっとさせてもらえてる感じなんだよね。


今の職場みていると、自分の家だけとか子供だけなんて考えている人、いないよ。


地域の人でもそう。偏見を持たずに、いや、持つまいと努力している様子がよくわかる。


中には、偏見で凝り固まっている人たちいるけど。


まぁ、そういう人たちはそのうち社会からシャットアウトされるだろうさ。


森の人の「里山プロジェクト」でも感じたけど、


こどもは、親だけじゃない、社会が育てるもんだとつくづく感じる今日このごろだな。