小春の庭仕事

観た映画、読んだ本、聴いた音楽、旅した、食べた、買った、そして、思った記録です。最近は庭仕事がメインです。

生かされている幸せ



はい、こんにちは。


歩くことが習慣になると、雨の日だとか、朝から仕事がある日だとかは歩けないので、なんとなくすっきりしない。


今日は、夕方雨が上がったので桜と散歩に出かけた。


村を一回りするコースでは、二箇所、お大師さまを祭っているところと一箇所観音堂がある。


以前は素通りしていたが、ここ最近は、立ち止まって手を合わせる。


「この世の中のことをご存知ですよね。ちっとばかし大変なことになって、どうもこうもなりません。どうか、もっと、この世の中から悲しみを減らしてもらうわけにはいきませんかね。。。いや、しかし、お願いばかりしていてはいけませんね。わたしたちがもっと努力すれば世の中から悲しみは少なくなりますよね。はい、また来ます。」


こう言って、鐘をならして、また歩く。


向こうに、おじいさまと二人のお孫さんらしき人々がわんちゃんを連れて散歩なさっていた。桜と遭遇するとやっかいなことになるなぁと思って、道をそれて通り過ぎられるのを待っていた。


すると気があたしに気づかれたのか、いそいそと道を急ぎなさる。


すれ違いざまにおじいさまが「おまたせしてすみません」とおっしゃる。


人がでていくばかりのこの村に春から越してこられたご家族だった。


きっと昔のあたしと同じ思いをなさっているのだろうと思い「いいえ、お気になさらずに。可愛いわんちゃんですね。お名前は?」と聞くと、「クッキー」と小さい孫さんが答えた。


おじいさまが、「ほれほれ、お散歩の邪魔になるさかいに、はようおいで」と笑って手招きする。


ちょっとの間、桜をなでなでさせてあげて、ばいばい、またね。と声をかけると孫さんはうれしそうに、ばいばいした。


こんな普通の光景がとても幸せと思える今日、このごろ。


明日も、クッキーに会えるといいな。


※田植えをした稲はしっかり根付いた。