正月だっていうのに、弟くんは山のような宿題に追われている。
「元旦から勉強させる学校。。。ありえへ〜〜〜〜〜ん。」などと叫びながらも泣く泣くやっている。
学校も大したもんだ。
教えてないことを宿題にだすんだもんなぁ。
「古文とか日本史とか全然ならってへんっ。」らしい。そら仕方ないよね。
こっちにおらんかったんだもん。
古文の問題集の前でお手上げ状態のやつ、あたくしの前にその問題集を持ってきてにやにや笑っている。
はぁ、しゃーないやつ。いっしょにやってやるか。
どれどれ。と開いてみたら。。
なつかし〜〜。
「あはれ。おかし。あやし。つきづきし。etc。」
演習問題は全部で23問。一問ずつ有名な古典からの抜粋になっている。
本文を気合を入れて読む。
弟くんは、単語の区切りがあんまりわかってないみたいで、変なところで切るから、意味がとれないでいる。
しかし、なんだねぇ。出題傾向があたしたちの時と全然変わってないやん。
「現代仮名遣いになおせ」とか「この行為の主語はだれか。」とか「敬語の種類を答えよ。」とか。
もっとましな出題方法はないんかね。
高校時代の古文なんてのは、基本、現代語訳が分かったらよいわけで、例えば堤中納言の「虫めづる姫君」なんて、難解な文法なんか考えるより、どうして按察使の大納言の娘が虫好きなことが平安時代から平成の今日まで語り継がれて来たのか、そっちを考えるほうが意義深いと思うんだけど。
ま、そういう風に文句たれながら二人で問題を解いていったわけなのさ。
解いていくうちに、だんだんと勘が戻ってきて、そんなに時間もかからなくなった(弟くんがタイムを計っていた。そんなことする暇があるんなら古語辞典でも引けなのだ。笑)
最後の「奥の細道〜市振〜」は難しかったなぁ。
「一家に 遊女もねたり萩と月」
この歌の解釈ですわ。
第一、遊女というのの説明に困った。
第二に萩と月は誰の象徴か?というのだ。
短歌なんちゅうのは雰囲気で作っているわけで、詠み手の心を行く通りにも推測して楽しむもんやろ。
そんなん、決めてしもてはおもろないっ。ぶつくさ。
これ、どなたかか通説しってる人がおられたら教えてたも。
さて、最後に難解古語の読み方があったぞ。
指貫・狩衣・直衣・直垂・春宮・按察使・除目・上達部・女御・行幸・舎人。(変換一発ででてきたのは直垂と女御だけやん。なさけなや。)
あたしは、春宮と行幸がわからんかった。
どう?頭の体操にやってみられては。
てな感じで、日本の古典を満喫した三が日でありました。
あなをかし。